オニヤンマvsスズメバチ どっちが強い?飛ぶ速さはギンヤンマの勝ち

オニヤンマの強さ

一般に、昆虫界で最強クラスと恐れられている存在としてオオスズメバチがよく知られていますが、オニヤンマもめちゃくちゃ強いトンボであることを最近知りました。

ある田舎の道の駅で、オニヤンマが自分よりも小さなトンボを捕まえて食べていた姿が印象に残っています。

 

トンボがトンボを食べている光景に出会ったことなどなく、普段何を食べているのか全くわかっていなかったので生態を調べてみることに。

目次

オニヤンマの狩猟行動

オニヤンマはその外見とは裏腹に、凶暴で、時には恐ろしいスズメバチすら捕食することがあります。

蝉も狩ることがあるとされています。

 

スズメバチは他の肉食昆虫を捕食することが多いですが、オニヤンマに襲われることは少ないとされます。

カマキリも時にスズメバチを捕食しますが、背後からの奇襲を仕掛けないと、逆に捕食されるリスクもあります。

スズメバチ

オニヤンマは最速ではない

オニヤンマの最高速度は時速70キロ(場合によっては90キロ)とされていますが、ギンヤンマはさらに速いと言われています。

彼らの鮮やかな色彩や、夏の日差しに映える姿は、まるで空中を飛ぶ宝石のようです。

昆虫界の強さ論争

少年たちの間では、オニヤンマとギンヤンマ、どちらが強いかという論争がよくありました。

スズメバチを狩るオニヤンマと、速さを誇るギンヤンマ、どちらが上かはいつも議論の的です。

 

オニヤンマが捕まえれば勝ち、ギンヤンマが逃げれば勝ちという風に、子供たちの間ではいつまでも話題に上がります。

個人的には、ゴツゴツとした力強いオニヤンマの姿勢が魅力的ですが、あなたはどう思いますか?

 

オニヤンマは捕まえにくいし飼うのは難しい

オニヤンマとギンヤンマは、その迅速な動きで昆虫採集の難易度が高いと言えます。

捕まえようとする人は何度も失敗を経験しながら、独自の工夫を凝らしてトンボを捕まえようと奮闘したことでしょう。

 

ただし、動きが鈍くて捕まえやすかったとしたら、産卵後のメスである可能性が高いですが、それでも観察する楽しみは十分にあります。

トンボの飼育の難しさ

オニヤンマやギンヤンマを捕まえた後、これらのトンボを飼育しようとすると、その難しさに直面します。

トンボは生きた昆虫を食べるため、飼育下でのエサやりは困難です。

 

狭いケージでは、彼らが本来持っている驚異的な飛行能力を発揮することができません。

自然の中で飛び回っている方がいい

虫かごで羽ばたくトンボを見ると、彼らが自由に飛び回る本来の姿がベストではないのかと気づくはず。

そのため、捕まえたトンボは友人に見せた後は速やかに自然に戻すようにしてあげましょう。

 

彼らは空中での素早い動きが魅力であり、少年たちの冒険心を満たすのです。

オニヤンマの飛ぶスピードの魅力

オニヤンマが時速70キロ、ギンヤンマが時速100キロで飛ぶとされていますが、これはどのように計測されたのでしょうか?

野生動物のスピードを自然状態で正確に計るのは難しく、推定や機器を使用した測定が一般的です。

人間のスピードとの比較

ウサイン・ボルトの100メートル走の記録から計算すると、人類の最高速度は時速約37.58キロとなります。

しかし、これは瞬間的な最高速度であり、長距離での巡航速度は時速20キロ台となります。

 

これは、長距離を飛ぶ渡り鳥の速度と比較して考えることができます。

野生動物の速度の現実について

チーターが時速120キロで走るといわれますが、これは獲物を追いかけたり、捕食者から逃れるための瞬間的な力の発揮です。

これは競争や記録を意識したものではなく、生存のための本能的な行動に過ぎませんので最高時速をずーっと維持できないもの。

チーター

不意を突かれたり、スタートが遅れると、優れた潜在能力を持っていても生き残れないこともあります。

個体差もありますし、これらの速度は参考程度に考えるべきでしょう。

日本とトンボの歴史

日本においてオニヤンマは国内最大のトンボであり、古くから親しまれてきました。

「飛ぶ羽」や「飛ぶ棒」などの説がありますが、「秋津」とも古くは呼ばれていました。

 

「日本書紀」や「古事記」にもこの名称が見られ、日本列島がトンボの形に似ていると表現されています。

トンボは勝利の象徴

トンボは前にのみ飛ぶことから「勝ちムシ」として縁起が良いとされ、武士たちはこれを戦の象徴としました。

そのため、兜や刀などの武具にトンボのデザインを取り入れることがあったようです。

 

また、紀元前2世紀頃の銅鐸にもトンボの絵が描かれていたとされています。

しかし西洋では「ドラゴンフライ」として、ネガティブなイメージを持つこともあります。

蜻蛉と蜉蝣の混同

「蜻蛉」という漢字は現在トンボを表す際に使われますが、歴史的には一概にトンボだけを指すものではありませんでした。

例えば、平安時代の「蜻蛉日記」では、この言葉が命のはかなさを表すカゲロウを意味していました。

 

カゲロウとトンボは明確に異なる生態を持つため、これらの言葉が歴史的に混同されてきた可能性があります。

トンボ、古代の生き残り

トンボはゴキブリよりも古く、約3億2000万年前の石炭紀に登場しました。

その時代のメガネウラは、70センチ以上の翅を持つ大型種でしたが、現存する種と同じ大きさのトンボも存在していたとされています。

 

これらは古代昆虫の生き残りであり、翅を閉じることができない原始的な特徴を持っていたと考えられています。

 

トンボの分類

世界には約5000種、日本には約200種が存在するトンボは、翅の形と止まっている際の翅の姿勢に基づき三つのグループに分類されます。

均翅亜目(イトトンボ類)では翅がほぼ同じサイズで、休息時に閉じています。

 

不均翅亜目(一般的なトンボ類)は後翅が前翅より大きく、休息時に翅を開いた状態でいます。

均翅不均翅亜目(ムカシトンボ類)はその中間的な特徴を持ち、一般的には翅を閉じた状態です。

オニヤンマとヤンマ科の違い

一般にヤンマと呼ばれるのはヤンマ科に属する種で、大型で腹部が長いのが特徴です。

しかし、オニヤンマやウチワヤンマはヤンマ科とは異なるオニヤンマ科、サナエトンボ科に属しており、ヤンマとは異なります。

オニヤンマの特長

オニヤンマではメスの方が大きく、腹長はオスが約7センチ、メスが約8センチに達します。

産卵管を持つメスは識別しやすいです。

 

また、後翅の長さは55〜65ミリになり、翅を広げた横幅は約11〜13センチになります。

複眼は鮮やかな緑色で、頭部の中央でわずかに接します。

 

分布は北海道から八重山諸島までと広く、地域によって大きさや体色に差異があります。

オニヤンマの翅の構造

オニヤンマの4枚の翅は薄く、特に後翅が大きく、凹凸がある構造は空気の渦を作り、飛行効率を高めます。

翅が一部破損しても飛行は可能で、この強靭さはアキアカネなどでも確認されています。

トンボの脚の構造

トンボの脚は細く、獲物を捕らえる際に役立ちます。

太い毛が密生しており、脚を使って獲物を確実に捕えるようにできていて、まさにハンター。

 

しかし、歩行には向いておらず、移動は飛行頼りということですね。

オニヤンマの益虫としての役割

オニヤンマを含むトンボ類は、蚊やハチなどの害虫を捕食するため、益虫として重要な役割を果たしています。

特に大型のオニヤンマはセミやバッタも捕食し、その獰猛さに見とれることもあります。

オニヤンマの習性と視覚の秘密​

最近の研究によると、オニヤンマのオスは動くもの全てに興味を示す傾向があり、特に回転する物体や光るものに強く引かれることが明らかになりました。

実験では、特に緑色の回転する円盤に強い反応を示し、大きな物体への反応が目立ちました。

これは、オスが大きく活発なメスを好むことを示しています。

トンボの捕獲法

トンボを捕まえる際、指を回転させるという方法が有効です。

この動作によりオスのトンボはメスと誤認して近づくため、捕獲が容易になります。

 

しかし、この方法はオスに対してのみ有効で、メスは動くものに警戒心を持ち、逃げる傾向があります。

トンボの視覚構造

オニヤンマは複眼と単眼を持っている。

複眼は大きく発達し目立ちますが、頭部の中央には3つの小さな単眼が存在します。

 

これらの単眼は主に光の感知に使用され、画像を認識するのではなく、明暗を識別する役割を担っています。

情報の伝達速度は複眼の3分の1とされ、高速での飛行に最適。

空間認識と単眼の役割

単眼が三つあるのは、立体的な空間認識に重要です。

ヒトのように二つの眼では上下左右の区別は可能ですが、より立体的に捉えるためには三方向からの情報が必要です。

 

トンボは単眼を使って、日中は太陽、夜は月や星の位置を把握し、飛行時の空間認識を行っています。

複眼の特性

複眼は多数の個眼(約2万)が集まって構成されており、色を識別する視細胞を持ちますが、解像度は低いと言われています。

その一方で、視野の広さが利点で、トンボの複眼では視野が約270度もあるので、ほとんど全周囲に近い範囲が見えるというもの。

 

また、複眼は高速での動きを捉える能力に優れており、人間が見分けることのできない速い動きも識別可能でかなり高性能。

トンボは特に紫外線と青緑色に敏感で、一方で赤色の認識能力は低いとされています。

オニヤンマの幼虫の獰猛さ

オニヤンマの卵は約一ヶ月で孵化し、ヤゴ(幼虫)へと成長します。

初期のヤゴは半透明で翅を持たず、短い腹部を持つ体型。

 

オニヤンマのヤゴは太い脚とずんぐりとした体型が特徴で、全身に細かい毛が生えています。

獲物を待ち伏せて捕食し、成長するにつれて餌の種類も多様化していきます。

 

また、オニヤンマのヤゴは非常に食欲旺盛で、縄張り意識も強く、共食いすることも。

オニヤンマの長い幼虫期間

オニヤンマの幼虫期間は約5年と長く、その間に10回ほどの脱皮を経て成長します。

トンボは不完全変態をする昆虫で、さなぎの時期がありません。

 

終齢幼虫は約5センチまで成長し、夏の夜に水中から出て木や岩に固定し、羽化のプロセスに入ります。

この長い幼虫期間と羽化の瞬間は、トンボの生態の中でも特に注目されるポイントです。

オニヤンマまとめ

オニヤンマは日本最大のトンボで、その特性と生態は次のようにまとめられます。

 

外観と分類

メスがオスより大きく、腹の長さはオス約7センチ、メス約8センチです。

鮮やかな緑色の複眼が特徴で、頭部の中央でわずかに接触しています。オニヤンマ科に分類され、ヤンマ科とは異なります。

 

視覚能力

約2万個の個眼で構成された複眼は動きを敏感に捉えますが、視力は低めで、回転する物体の詳細な識別は難しいです。

紫外線と青緑色に敏感で、赤色はあまり識別できません。

 

幼虫の特性

幼虫期間は約5年間で、この期間に10回脱皮します。

ヤゴは食欲旺盛で領域意識が強く、共食いをすることもあります。

 

行動特性

オスは動くものに対して興味を示し、特に回転する物体や光るものに反応します。

活発な大型のメスを好む傾向があります。

 

オニヤンマは、日本のトンボの中で最も大きな種類に数えられます。

サイズは地域によって多少の違いがありますが、日本のトンボ界における圧倒的な存在感を誇っています。その優れた飛行能力はスズメバチにも劣らず、最強クラスと言われることもあります。

 

オニヤンマの特徴的な黒と黄色の配色はまさに「鬼」を思わせる迫力があります。

強さを感じさせるその色彩は、虫除けグッズにも使われるほど。機械のようなスタイリッシュな外観は、見栄えが良く、飛翔する姿は圧巻。

 

夏の風物詩としても親しまれており、一度はその姿に出会いたい昆虫の一つだと言えますね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

車でドライブが趣味。
自分が行った場所や行ってみたい観光地の情報を集めてまとめたりしています。

最近は美しい体を手に入れるため、筋トレに力を入れています。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • ホームセンターなどにオニヤンマの飾り物の様な物が販売されていて、その飾り物を軒先きに吊るすとスズメバチを含むほとんどの蜂がその家には蜂の巣を作らない!…と言う。
    オニヤンマはその世界の王者!なんだそうです

コメントする

目次