何時から切り替える？「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」の正しい使い分け

日本における挨拶の時間帯とその使い分けについて。

日本では「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」という挨拶が時間帯に応じて使い分けられますが、それぞれの具体的な時間帯についての明確なルールは存在するのでしょうか。

 

この記事では、各挨拶が適する時間帯とその境界線について解説します。

「おはよう」の適切な時間帯

NHKの基準

NHKでは、朝の9時までを「おはようございます」とする時間帯と定めています。これは視聴者の年齢層や早朝番組の開始時間を踏まえたものです。

接客業の基準

接客業界、特に百貨店では開店から11時までを「おはよう」とすることが一般的です。

秘書技能検定の基準

秘書技能検定では、午前10時までを「おはようございます」としています。

これらの時間帯は、起床から午前中にかけての挨拶として一般的に適しているとされています。

「こんにちは」の適切な時間帯

NHKの基準

NHKでは、午前9時から18時までを「こんにちは」とする時間帯としています。

接客業の基準

百貨店などの接客業界では、11時から17時までを「こんにちは」とすることが多いです。

秘書技能検定の基準

秘書技能検定では、10時から18時までを「こんにちは」としています。

「こんばんは」の適切な時間帯

NHKの基準

NHKでは、18時からを夜の挨拶として「こんばんは」としています。

接客業の基準

接客業界では、17時からを「こんばんは」とすることが一般的です。

秘書技能検定の基準

秘書技能検定では、18時からを「こんばんは」としています。

日本の挨拶時間帯とその使い分け

日本では一日を通して使う基本的な挨拶がありますが、その適切な使用時間帯には明確な規定がありません。

挨拶ごとの適切な使用時間帯やその境界について解説します。

NHKと民放の挨拶時間帯

NHKの挨拶時間帯

NHKでは、放送終了の深夜2時から3時までは「こんばんは」を使用し、早朝の放送開始、4時過ぎからは「おはようございます」と挨拶しています。

民放の挨拶時間帯

放送休止時間が設けられていない民放では、深夜3時半から4時過ぎにかけての番組で「おはようございます」と言う傾向にあります。

「おはよう」と「こんにちは」の境目

日の出や日没などの自然のサイクルとは異なり、「おはよう」と「こんにちは」の切り替えには明確な目安がありません。

一般的には、午前9時から11時頃が「こんにちは」への切り替え時とされていますが、NHKでは10時、接客業では11時、秘書検定では9時と各場面で基準が異なります。

 

これにより、挨拶の時間帯には個人差が大きく存在します。

挨拶の時間帯における臨機応変な対応

「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」の正確な使用時間帯に明確なルールは存在しないため、相手の挨拶に合わせて応じるのが良いでしょう。

挨拶は相手との円滑なコミュニケーションを図るための手段であるため、状況や相手の反応を見ながら臨機応変に使い分けることが大切です。

おまけ１：アルバイトでは「夜でもおはよう」が通例？その理由とは

アルバイトを始めたばかりの時、特に飲食業界や小売業界などのシフト制で働く場合、夜勤や遅番で出勤する際に「おはようございます」と挨拶する文化に戸惑うことがあるかもしれません。

実際、多くのアルバイト先では、夜であっても勤務開始時の挨拶は「おはようございます」とするのが一般的です。

勤務開始＝「新たな一日の始まり」

この独特な挨拶の理由は、勤務開始を一日の始まりと捉える業界の文化にあります。

特に、飲食業や小売業では、店舗が開店する時間がその日の「スタート」と見なされるため、その時間帯に出勤するスタッフは、まるで朝に仕事を始めるかのように「おはようございます」と挨拶するわけです。

 

これは、一日の業務が始まることをチーム全員で共有し、新たな気持ちで取り組む意味合いも込められています。

チームワークを高める挨拶文化

「おはよう」という挨拶は、チームワークを促進する役割も担っています。

たとえ夜遅くに出勤しても、この挨拶を通じて、その日初めて顔を合わせるスタッフ間で一体感を高め、ポジティブな雰囲気を作り出すことができます。

 

また、新しいスタッフやアルバイトが加わった時には、この挨拶が彼らを迎え入れ、チームの一員として受け入れるサインとなるのです。

おまけ２：「お疲れ様です」の正しい使い方

ビジネスの現場でよく耳にする「お疲れ様です」は、働く人たちの間で広く使われる挨拶です。

しかし、この挨拶をいつ、どのようなタイミングで使うべきかについて疑問を持つ方もいるかもしれません。

 

ここでは、「お疲れ様です」の適切な使用時間帯と、挨拶のマナーについて解説します。

一般的なビジネスシーンでの使用タイミング

ビジネスの場では、通常、午前11時頃から業務の終了時まで「お疲れ様です」という挨拶が用いられます。

これは、午前中の早い時間帯には「おはようございます」が適しているため、それ以降の時間帯にこの挨拶を使用することが一般的な慣習となっています。

業種による使い分け

一方で、ナイトビジネスを含む水商売などでは、時間帯にかかわらず「お疲れ様です」という挨拶が一日中使われることがあります。

これは業種による文化の違いによるもので、その業界特有の挨拶のマナーとして理解されます。

文化の違いと挨拶の意味

外国の方々から見ると、日本の「お疲れ様です」という挨拶は不思議に感じられることがあります。

特に、一日が始まったばかりの朝にこの挨拶を使う習慣は、なぜ仕事を始めたばかりで疲れていると言われるのか、と疑問を抱かせることがあります。

挨拶のマナーを意識しよう

「お疲れ様です」という言葉は日常的に使われがちですが、相手の立場や状況を考えて適切な挨拶を選ぶことが重要です

。例えば、仕事を始めたばかりの人に対しては「おはようございます」や他の挨拶を選んだ方が良いでしょう。

 

適切な挨拶を心掛けることで、相手への敬意を示し、良好なコミュニケーションを築くことができます。